便器の中に手をつっこんでみたことがある人いますか?

水道屋以外にはなかなかいないだろう。

流れを妨げるかのように上下に曲がりくねっている。

これは水を溜めて下水管の臭いが戻ってこないように(水封、封水)するためだが、水を溜めると同時にある程度通り道を細くしないとやはり臭いを止められないので、とても手が入る太さはない。

これはメーカーが研究に研究を重ね、流れを妨げずにどころか、流れを加速させるように考えられている。特にTOTOの研究陣はすばらしい結果を残している。

これがアメリカになると発想がおもしろい。

要は水のパワーで流すのだから瞬間水量を増やせば流れがよくなるだろうということで水を溜めておくタンクの出口を大きくした。

日本やヨーロッパ製のこの溜めた水の出口はレバーで制御されバルブを開閉するが、開閉ではなくバルブごと外れるようなつくりだ、これによって出口の面積は一挙に倍の大きさになってしまった。

欧米人のウンチは日本人のウンチよりも太いし量も多い。

いくら日本人の食文化が欧米化されようとも遺伝的な体質は変わりにくいから同じ構造ではやはり流れにくいのだろう、ただし便器の大きさは同じだが。

それでも詰まるときはつまる。

古くなれば便器自体の表面のツルツル仕上げも確実に荒れてきて引っ掛かり易くもなるし、流路の細さは臭い防止のために細いままだし。

バリウムは粘土のようにくっつくのでとまりやすい。

便秘ときの便は硬くて大きい。

メーカーの研究ではゴルフボール18個とかトイレットペーパー40塊とかゾウキン5枚とかで流れるかどうか検証しているが(我々も中国製の便器を20個並べて検証したことがある)実際にいろいろなウンチをつかって検証している便器メーカーは世界中どこにも無い!