木造住宅はいうに及ばずRCや鉄骨造であっても、水漏れとシロアリは天敵である。

RCや鉄骨造であっても躯体以外はほぼ木材で造作されているし、錆びた鉄筋のRCはもはや虫食いの木材と変わりない、

鉄は水に浸かれば一日で錆びるのである。

日本の木造住宅のほんとうの実力は1300年前に建てられた奈良の法隆寺をみればわかる。

もちろん法隆寺には水道設備も無ければ、シロアリの巣も無い。

ただし法隆寺にも雨は降るし、シロアリだってどこからでも飛んでくる。

このことから、導かれる水道屋の推論。

水漏れとシロアリを封じ込めれば家は100ねん200年は絶対持つのである。

シロアリについてはまた考察するが、まず、水漏れについて。

第一に家の中に漏らせないこと。

外は乾くから大丈夫、家の中の木材は濡らさないこと。

とくに隠れた部分、床下、天井裏、壁中は一滴たりとも漏らしてはいけない。

なぜか日本の木造住宅の耐用年数は30年から50年とされている。

ひとつは政治と金の悪しき慣習のせいだ。

スクラップ&ビルドによって建設業が成り立ち、政治に金が廻る。

銀行の融資基準においては、木造は耐用年数22年と計算し、

築22年以上の木造中古物件は土地(古家有り)ともはや解体処理に数100万負債を持つゴミ建物扱いだ。

これ以上の話は経済と流通までからんでくるので省くが、

欧米では一般の木造建築でも50年100年はあたりまえである。

神経質な(繊細な)日本人の建てた家は30年たったらゴミ扱いで取り壊されるのを待つかのようだが、

大雑把な(大胆な)アメリカンやメキシカンが建てた家はメンテナンスされながら100年以上経っているのが過半数だ。

これはお金持ちの由緒ある建物の話ではない、一般庶民の住む家の話である。

なおアメリカの木造住宅は日本の木造住宅数より倍以上多い。

というか日本よりもRCや鉄骨造の比率よりも木造住宅の比率が高いのである。

子供のころオオカミと子豚の童話で石の家は頑丈だというイメージとともに外国では木造よりも石?RC、鉄骨造が主だと思い込んでいた。

建築雑誌に紹介される外国はほとんどがコンクリートや鉄のオンパレードだ、

日本がそれに対抗できるのは100年以上の歴史を持つ神社や寺の木造造りであると思っているが、

なぜか日本では木造住宅はどんどん取り壊されていく。

ストップザ水漏れ!

これであなたのお家も100年は持ちますよ。

わたしはその証拠、検証をここ10年かけてやっていくつもりです。

 

あの